コラム

「生産性革命補助金」について

税務

-補助金に特別枠が創設され、IT補助金はPCも対象に!-
政府は、補助金や資金繰り支援など中小企業に関わる政策に3兆8594億円を盛り込んだ令和3年度補正予算案を閣議決定しました。特に注目されるのが「事業復活支援金」「資金繰り支援」「事業再構築補助金」「生産性革命補助金」です。今回は予算案2,001億円の「生産性革命補助金」についてご紹介いたします。

【生産性革命推進事業とは】
中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援する事業です。
現在、中小企業・小規模事業者は、人手不足、働き方改革、賃上げなど、さまざまな経営課題を抱えています。これらの課題解決のためには、生産性向上への取り組みが避けては通れません。生産革命推進事業では、中小企業・小規模事業者の生産性向上の取組状況に応じて、設備投資、IT導入、販路開拓等の支援を一体的かつ機動的に実施しています。
 
【令和3年度補正予算における追加経済対策】
開始時期:令和4年以降(補正予算成立後、詳細を調整)
中小企業・小規模事業者の設備投資、IT導入、販路開拓を支援する中小企業生産性革命推進事業について、現行の通常枠の一部見直しを行います。また、グリーン・デジタルや賃上げ等に対応するための特別枠を設け、補助率や上限額を引き上げて、成長投資の加速化と事業環境変化への対応を支援します。
さらに、事業承継・引継ぎ補助金を生産性革命推進事業の枠組みに追加し、中小企業の生産性向上や円滑な事業承継・引継ぎを強力に推進していくとしています。
 
■ものづくり補助金
革新的なサービス開発・試作品開発や生産プロセスの改善に必要な設備投資を支援する補助制度です。
・業況が厳しい中で賃上げ等に取り組む中小企業向けに特別枠を設け、優先採択及び補助率を引き上げ
(最大1,250万円、補助率2/3)
・「中小企業グリーン・デジタル投資加速化パッケージ」として、新たにデジタル枠・グリーン枠を設け、補助率や上限額を引き上げ(グリーン枠:最大2,000万円、補助率2/3)(デジタル枠:最大1,250万円、補助率2/3)
 

 
■持続化補助金
小規模事業者の販路開拓等の取組を支援する補助制度です。
販路開拓等に加えて以下に取り組む事業者の特別枠を新たに設け、補助率や上限額を引き上げて小規模事業者の取り組みを
支援します。
・賃上げや事業規模の拡大(成長・分配強化枠)
・後継ぎ候補者が実施する新たな取り組みや創業(新陳代謝枠)
・インボイス発行事業者への転換(インボイス枠)

 
■IT導入補助金
ITツールの導入による業務の効率化を支援する補助制度
・インボイス方式への対応も見据えた会計ソフト等のITツール導入をこれまで以上に促進するため、補助率の引き上げ、
クラウド利用料の2年分の補助、PC等のハード購入補助を実施。
・商業集積地・サプライチェーン等で密に連携した複数の中小・小規模事業者によるITツール・機器の導入を支援するため、複数社連携型IT導入枠を設け、データ共有・活用などの取組も支援。
 
■事業承継・引継ぎ補助金
事業承継・引継ぎに係る取組みを、年間を通じて機動的かつ柔軟に支援
・事業承継・引継ぎ後の設備投資や販路開拓等の経営革新に係る費用、事業引継ぎ時の専門家活用費用(※)、
事業承継・引継ぎに関する廃業費用などを補助。
(※)セカンドオピニオンを含む。仲介・FA手数料は「M&A支援機関登録制度」に登録された者の支援に限る。
令和4年度の事業承継・引継ぎ補助金の上限額は150万円~600万円、補助率は1/2~2/3となる見込みです。
 
税理士法人CROSSROADでは、各種補助金の申請の代行をお受けします。
各種補助金の申請や補助金等に関する税務相談については、お気軽にご相談ください。

 

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