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事業承継問題の切り札「スモールM&A」とは?

税務

M&A(エムアンドエー)とは「Mergers and Acquisitions」(合併と買収)の略で、資本の移動を伴う企業の合併と買収を指し、マージャーズ・アンド・アクイジションズと読みます。さらに、スモールM&Aとは、小規模な事業や会社の譲受・譲渡を行うM&Aのことで、小規模事業に対するM&Aのため、法人だけではなく個人が営む事業なども対象となります。

中小零細企業にとって、事業継続に影響する後継者問題の解決は急務となっています。しかし、M&Aを実行しようとしても交渉先がみつからず、廃業が視野に入る経営者も少なくありませんが、小規模で行えるスモールM&Aを活用し事業の拡大を検討する企業(買い手)の増加により注目度を高めています。

 

また、オンラインで簡単にマッチングできるM&Aサービスの拡大も、スモールM&Aの普及に影響しています。従来よりもスモールM&Aを、多くの企業や個人に提案しやすい環境が作られており、「M&Aに興味はあるけれど、よく分からない。」といった経営者にも、交渉に臨みやすい環境が整っています。

 

 

<ポイント>

① 素早く事業継続ができる可能性が高まる

中小零細企業や個人事業主にとって、事業継続に影響する後継者問題の解決は急務となっており、廃業が視野に入っている経営者も少なくありません。そこで、交渉相手となる相手(買い手)とのスムーズな交渉がオンライン上で行えるスモールM&Aに注目が集まっています。

 

② 経営者個人保証や担保の問題を解消できる

スモールM&Aは、経営者個人保証や担保の問題を解消するきっかけにもなります。譲渡後にM&Aとは一体ではあるけれど、別口の交渉として債務者(売り手)と金融機関の協議にて解除し、譲受主(買い手)が新たな保証人になる方法があります。M&Aによる利益を重視するのではなく、経営者個人保証や担保の問題解消を目指す場合にもスモールM&Aが活用できます。

 

③ 従業員の生活を守れる

スモールM&Aで事業や会社を譲渡できれば、従業員がそのまま働ける可能性があります。事業継続の問題に従業員を巻き込まないで済む点も、スモールM&Aにおけるメリットになります。従業員の技術やノウハウを継承できるため、譲受側(買い手)にもメリットがあります。

 

当社は、バトンズなどのM&Aプラットフォームと提携し、スモールM&Aをサポートしています。

事業継続や後継者問題にお悩みの経営者様のみならず、スモールM&Aを活用して事業を拡大されたい経営者様も、

是非、税理士法人CROSSROADにお気軽にご相談ください。

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