経理代行の利用が増えている理由と失敗しない選び方
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平成29年1月4日から、クレジットカードによる国税の納付手続きが可能になりました。
インターネットを利用するため現金を持ち歩くリスクが軽減されたり、納付にかかる時間や手間の削減、クレジットカード利用によるポイントやマイレージの獲得(利用カードごとに獲得できるポイントやマイレージは異なるため確認が必要)、などのメリットがあり今後の利用者増加が期待されています。
しかし利用に際しての注意点もありますので、いくつかご紹介させていただきます。
まず最初にクレジットカード納付は、税額に応じて決済手数料がかかります。これは国に対して納める手数料ではなくカード決済を行う民間受託者に対して支払う手数料となっており、10,000円までは82円(税込)、10,001円~20,000円までは164円(税込)というように、税額が10,000円づつ増えるごとに決済手数料82円(税込)が加算されていきます。
2つ目に、領収書が発行されません。領収書が必要であれば旧来どおり金融機関や税務署の窓口で現金納付しなければなりません。クレジットカードによる国税納付は現在インターネット上のみの手続きですので金融機関や税務署の窓口、コンビニ店頭で納付を行う場合はクレジットカードによる納付はできません。
また、クレジットカード納付を行った場合、納付済の納税証明書の発行が可能になるまで3週間程度かかる場合がありますので注意が必要です。
3つ目に、クレジットカード納付手続き1度ごとの利用可能上限額が1,000万円未満かつ利用するクレジットカードの決済可能額となりますので、この範囲内に「納付税額プラス決済手数料の合計額」が収まるか確認が必要です。「納付税額プラス決済手数料の合計額」が1,000万円を超える場合は、納付手続きを複数回行うことで可能になります。
最後に、インターネット上で納付の手続きが完了するとその手続きの取消ができません。手続きを誤った場合は、後日税務署から還付等の手続きを行わなければなりませんので管轄税務署まで連絡が必要になります。その際、決済手数料は国に対して納めた手数料ではないため還付等の対象になりません。
インターネット環境さえあれば24時間利用でき附帯税(加算税や延滞税など)の納付も可能ですので利便性は高いですが、納税後すぐに領収書や納税証明書を金融機関等に提出しなければならない場合など納税者の状況によっては、クレジットカード納付を行うメリットを最大限に享受できない場面も考えられますので現状でクレジットカード納付を行う際には十分に留意しましょう。
納税方法など税金に関するお困りごとやご不明な点がございましたら、税理士法人CROSSROADまでお問い合わせご相談ください。